以前、箱根駅伝で応援する人が多くて配達先の近くに車を停められない宅配業者さんが荷物をかかえて箱根のランナーと同じくらいのスピードで走っている姿があった… というエピソードがあり、このとき思ったことです…
通販番組等で「送料無料」などと大きく叫んでいるのがあるんですが、商品を時間どおりにとどけるために必死になって走っている人がいてその人には給料が払われているのだからあきらかに「送料無料」というのは嘘で、自分には宅配業者さんを「宅配なんてたいしたことないからただでいいよ」とバカにしているようにさえ感じられます。
にたようなことで、
ハウスメーカーなどの宣伝で「設計料無料」と叫んでいるところがあります。
建物をつくるためにはお客さんの意向を聞いて図面を描き、許認可をとるという重要な仕事をしている「設計者」がかならずいて、もちろんこの人たちにも給料が払われているのだから、「設計料無料」というのももちろん嘘で、設計を生業としている自分は「設計なんてたいしたことじゃないからただでいいよ」とバカにされているようで嫌な気持ちになります。
なぜこのような宣伝方法が取り締まられないのか不思議なのですが、
「送料無料」とか「送料は当社が負担します」などといってる商品は買わず「送料は商品代金に含まれています」とか「送料は別に頂戴いたします」という正しい表現をしているものを買ってほしいし、
「設計料無料」などといっているところで家をつくらず、設計料をキチッと明示しているところでつくってほしいと思います。
少しニュアンスが違うかもしれませんが、テレビはただで見ているのか?という話があります。
NHKは受信料を払うのでただではないことはわかります。
民法放送は受信料など払わずに見れますが、NHKとは違いたくさんのCMが流れてきてこれを見させられています。このCMで商品を知り我々は物を買っていてその商品を売って得た利益の一部が会社からTV局にスポンサー料として支払われています。
つまり、TVはただで見ているわけではないと考えるのが正しいと思います。
何事も因果関係をよく理解すればただで手に入るものはそんなにないというお話でした。