設計にあたって考えること


設計にあたってどのようなことを打合せしたり調べたりするかを人・土地・建物の3つの要素に分けて書き出してみました。

 

[人―年齢]

家族は年がたつにつれてそのライフスタイルが変化していきます。

今から5年後、10年後、20年後、30年後・・・に家族の年齢がどう変化していくのか考えておく必要があります。

実際には、あまり遠い将来のことはイメージしにくいし、人生は予定どうり進むものでもないのですが、せめて10年後くらい(生まれたばかりの子が小学校高学年になるくらい)はどうなっているか考えるべきかなと思います。

それをふまえて、現在の生活を楽しく充実したものにするためにどのような建物を用意しておくか考える必要があります。

 

[人―続柄]

家族構成が二世帯や三世帯になる(あるいは将来そうなる)場合はプライバシーをどの程度とるのか見極めることが重要です。

完全に分離して造るか?、風呂は一緒にするか?、食事は一緒にするか?、たまにみんなが集まれるスペースがあればいいか?・・・

考えることはたくさんあります。(ご主人の親か奥さんの親かによってもかわってきます。)

また、ペットを家族の一員と考える場合もあります。

 

[人―職業(学年)]

職業(学年)によって生活の様子(起床・就寝時間、帰宅時間、平日・休日のすごし方など・・・)は人それぞれです。

それぞれの生活がしやすい建物を考える必要があります。

 

[人―趣味、こだわり]

せっかく家を創るのですから、それぞれの趣味やこだわりをいかせるような家にしたいと思います。

車いじり、つり、野球、ガーデニング、パン作り、あみもの、読書、音楽など・・・いろいろあると思います。

 

[土地―形状・高低差など]

土地の形は長方形とはかぎらず変形していたり、高低差があったり、がけだったりすることがあります。

一見建物が建ちにくそうにみえる土地の場合は、その欠点を逆に利用した特徴のある計画をすることにより住みやすくすることが必要です。

(土地を買う人の場合、こういう土地は安く手に入ることが多いので、検討してみるのもよいのではないでしょうか。)

 

[土地―道路]

道路が狭かったり、交通量が多かったりする場合は車や人の出入りがしやすく危険のないような工夫が必要です。

また、いざという時の路上駐車ができないので、そのための対策を考えるのも必要だと思います。

 

[土地―周辺の状況]

周りに建物が密集している場合は、当然、隣家とのプライバシーを守るのと同時に光の採り方と風通しの確保が重要です。

逆に景色が良い場合は、その良さを活かした気持ちのいい空間造りが必要です。

 

[土地―雰囲気]

これは文章に表しにくいのですが、その土地に立った時に感じる雰囲気のようなものがあります。(こんな建物が建つべきなのでは・・・というようなこと)

実は、このことを感じとれるように(ちょっと大げさですが)神経を研ぎ澄まして土地を見てます。

 

[建物―全体の雰囲気]

建物のデザインを決める要素としては、屋根・外壁・内装(床・壁・天井)などの材料や色、質感などがあります。

言葉で表すなら、「シンプルな」とか「落ち着いた和の感じ」とか「自然素材(エコ素材)で」とかいろいろあると思います。

話し合いの中からめざす方向を決めていきます。

 

[建物―構造・規模]

要望や土地の条件、法的制約などを考慮して適切な工法を選択していきます。

 

[建物―予算・資金]

予算によって規模が決められることはよくあることです。

その場合、「予算が無いからあきらめる」部分もある意味必要ですが、むしろ「予算はないけどこれだけは実現させる」というようなところを見つけ出したいものです。

 

[建物―必要な部屋]

どのくらいの広さのどんな部屋が必要かをよく考えなければいけません。

それらを効率的な動線、使い勝手、プライバシー、通風、採光などさまざまな条件をクリアーしながら組み合わせていきます。